<レポート>焼酎ヌーヴォーで乾杯ナイト!@向原

乾杯

「鹿児島の芋焼酎をあじわう−焼酎ヌーヴォーで乾杯ナイト」
昨年も好評でしたが、今年は生産時期や品種の飲み比べ、鹿児島のお料理との食べ合わせなど、小鹿酒造×都電テーブルでたっぷりお酒と料理を満喫していただきました。

 

2016年の新酒解禁を全国の焼酎好きが乾杯で迎える焼酎ヌーボーの夜、小鹿酒造の児玉さんの乾杯のかけ声で会はスタート。小鹿酒造の本格焼酎を6種、鹿児島大隅半島の食材をそろえたお料理を8種、たっぷりとお楽しみいただきました。

いりぐち

小鹿酒造は鹿児島県鹿屋市にある芋焼酎の酒蔵。鹿屋で作られたさつまいもを生のまま、鹿屋に流れる水で仕込んだ焼酎「小鹿」が長く地元で愛されています。
芋畑

はたけ

いも

酒樽

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その小鹿酒造から児玉さんをお呼びして贅沢になごやかに酒づくりの話を伺いました。

 

 

 

 

前割り
乾杯は「前割り」で。あらかじめ1:1の水割りになっている「前割り」は、鹿児島ではペットボトルに入ってコンビニでも売っているメジャーなものなんだそう。文化ですね!

 

 

 

小鹿の郷

児玉さん一押しの鶏さしは鹿児島県鹿屋市みやじ食鶏から。鹿児島では「とりのさしん」。本当に美味しくて本当鹿児島ではふだん使いのお醤油といえば甘いお醤油。児玉醸造の鹿児島醤油で鶏さしをいただきました。付け合わせたのはハスイモ。芋がらで知っている方もいるかと思いますが、こちらも鹿児島ではメジャーな食べ方だそうです。鶏さしと一枚ずつ口に入れるとシャキシャキとした歯ごたえも加わります。
合わせたのはコクのある黒麹仕込みの「小鹿の郷」。

 

 

 

青とんぼ
かんぱちの唐揚げ。スタッフも鹿児島の漁船に乗る体験をさせていただいた鹿児島の古江漁港のかんぱちを使ったお料理です。こちらには爽快でスッキリとした「青とんぼ」を食べ合わせ。辺塚(へつか)橙の爽やかな風味が唐揚げにも焼酎にも相性ばっちりでお酒がすすみます。「青とんぼ」という名前には児玉さんの長渕剛への熱い想いがあるとかないとか…?

 

 

 

豆腐
だっきしょ豆腐と木樽にて貯蔵した「長期樽貯蔵 小鹿」の食べ合わせ。「だっきしょ」とは落花生のこと。互いのやわらかな甘さが口の中いっぱいに広がります。「長期樽貯蔵 小鹿」はデザートのアイスともマッチ!

 

 

 

きびなご

今回のご飯ものはきびなごの漬け丼でした。鹿児島ではお刺身で食べるというきびなご。東京でもその美味しさを味わってほしい、という思いからできたメニューです。

 

 

 

飲み比べ
そしてメインはこれ!
前年酒と2016年出荷ほやほやの新焼酎を飲み比べ。
正解率が高さからも分かるほど味に違いがありました。

 

 

 

 

トーク

酒づくりに対するまっすぐで優しい児玉さんのお話を聞きながら、テーブルごとにそれぞれの焼酎のボトルを置いて、お湯割り・水割り・ソーダ割りとお好きな飲み方を試しているうちに、知らない人同士のテーブルもわいわいととてもにぎやかに。
お酒がすすんで各テーブルごとで盛り上がりすぎちゃうかも?という心配も少しありましたが、児玉さんへの質問が飛び交ったり、お帰りの際に児玉さんと握手したりする方をたくさん拝見したのが印象的で、やってよかった!と確信した夜でした。

<レポート>漁師が教える本当においしいカンパチしゃぶしゃぶの会@向原

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11月25日に、鹿児島県鹿屋市の古江漁港の漁師さんたちをお招きして行った「漁師が教える本当においしいカンパチしゃぶしゃぶの会」。

会が終ったあとのスタッフ達の感想から言ってしまうと、この会を開くことができて本当によかったという思いに尽きました。

 

当日来てくださったみなさんが知的好奇心とお腹をたっぷりと満たして笑顔で帰られた姿、そのひとりひとりを見送る毎日真剣にカンパチを育てている漁師さんたちの表情、東京・東池袋のごはん屋さんにできることがもっとあると感じられるような充実した会の様子を、少しだけ、お伝えします!

大漁旗

柿内さんのお話

大漁旗が出迎える夜7時。まずは鹿児島のお酒とお野菜など召し上がっていただきながら、鹿児島から来てくださった漁師の柿内さんから「獲る漁師」と「育てる漁師」というお話からスタート。

漁師というと一本釣りや地引網など天然の魚を獲るダイナミックな仕事をイメージしますが、鹿屋市のかんぱち漁師さん達は何年もかけて稚魚の頃から大事に育て上げて出荷する「育てる漁師」。

養殖を営む、ある「育てる漁師」さんは、天然ものが価値があると評価されがちだけど、天然ものの漁はその日に獲るだけ、毎日毎日様子を見て魚のことを考えている自分たちは魚に対する思いが違う、と誇りをもって語っていました。

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漁船の上の映像なども見ながら、養殖漁業に対するイメージを深める漁師さんの日々の仕事を聞くうちにうちにみなさんどんどん真剣に!

 

真剣

 

座学の後は、実際にカンパチを見てみましょう!ということで大きなカンパチがあっという間にさばかれていきます!さばいてくれるのは大重さん。

 

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刺身

 

鹿児島で漁港の隣にある食堂でも出しているお刺身。訪れたお客様からは「新鮮なものが出るんでしょうね!」と聞かれるそうですが、「ごめんなさい、うちでは最低でも3日寝かせたものをお出ししています」とお答えになるそうです。寝かせるほど甘みが深くなっていき、大重さんのお好みは10日ものとのこと!

今日はさばきたてのぶりぶりした食感を楽しんでいただきました。鹿児島出身の方にはこちらのほうが好きという方も。

 

 

大重さんとあぶり
お刺身を部位ごとに楽しんでもらいながら、唐揚げ、腹皮の塩焼き、中落ちのレバ刺し風(!)と漁師さんのおすすめするカンパチメニューをぞくぞくと楽しんでもらい、

 

そして、漁師さんがこの時期に一番おいしくカンパチをたべる方法としておしえてくれたしゃぶしゃぶの時間に!
鍋火入れ前

 

 

スープは昆布のみ、具は長ネギのみ。

前日に塩をしておき、酒で洗ってから皮目を炙ったカンパチをさっとしゃぶしゃぶして、少ししんなりした長ネギを巻いて食べます!

お鍋が出てくるとみなさんのボルテージが最大に!
あぶりカンパチ

 

鍋と箸

 

まさに、おいしいものを食べるとみんな笑顔になる、という光景!本当に「漁師が教える本当においしいカンパチしゃぶしゃぶ」がありました。

みなさんがわいわいと夢中になってしゃぶしゃぶを召し上がる様子を見て、漁師のみなさんのほころんだ表情も。

にぎやかなまま、お帰りになる際も、漁師さんと握手をしたり、お話ししたり。カンパチを育てたひとも、食べたひとも、本当に満たされて眠れるような夜会でした。

 

 

 

 

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この写真はこの会の数ヶ月前に、スタッフがカンパチ漁船に乗せていただいた時の船の上からの一枚です。夜明けの空に影を作るのは桜島。

 

 

カンパチの夜会が終わって、後日伺ったお話しです。

漁師の柿内さん、実はこの日まで、自分が育てたカンパチがお店で食べられている風景を見たことがなかったそうです。

鹿児島での漁の日々のなか、

「自分が育てているカンパチが今日もあんな笑顔で食べられていると思うと、今日もがんばろうという気持ちになる」と。

その感慨は聞いていた先輩の漁師さんにも伝わったそうで、「あいつがこんなことを言うなんて」とつぶやいていたと伺いました。

 

都電テーブルでは、海も山もないまちの暮らしのなかで、食のはじまりを知ることができればもっと食べることと暮らすことが楽しくなるのでは、と考えながら色々なイベントに取り組んできました。

そして、このカンパチの会を開催して感じたのは、この会がまちだけじゃなく食のはじまりを作る地域の暮らしにも楽しさを感じてもらえるかもしれない、ということでした。まちが楽しくなるだけじゃなく、地域も楽しくなるような会をもっとふやしていけたらいいなと思っています。